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22 May 2011

気仙沼へ

気仙沼へ行って来た。
目的はボランティア活動をすること、現状を自らの目に焼き付けて忘れないこと。
阪神淡路大震災の時も、新潟県中越地震の時も、TVに映るボランティアの方々を
観て凄い行動力だ、と感心するばかりだった。
どうやったらボランティアに行けるのか調べる方法すらわからなかった。
私と同じように被災地に行きたくてもどうしたらいいのかわからない、
危険があるのではないか?と考えている人も多いのではないでしょうか。
今回行ってみて、特別な誰かが出来ることでは無くて誰にでも出来ることだと
わかりました。準備と注意さえすれば危険は避けられます。
もし、時間を作ることが出来て、通常の生活を営む体力があり、ボランティアに
興味のある人が居たら是非行ってみて欲しいです。
私達も今後も継続して現地に入るつもりです。
東北は今、新緑の季節で眩しいくらい木々や山々が輝き、田植えをされたばかりの
田んぼが太陽の光を反射していました。
Yama a.k.a. Sahib blog (同行した山口氏のブログ)



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メンバーは四名、小型の車をレンタカーして行きました。
各都道府県の自治体やボランティア団体がバスを出しているケース
もありますし、東北新幹線も運賃を半額(6/13まで)にしているのも知りました。


●どの被災地に行くのか
東北地方太平洋沖地震ボランティアマップ】で絞り込む

map上の青い涙マークを反対にした印をクリックすると現地のボランティアの
募集詳細が開きます。ボランティアセンターに電話で連絡して現状を聞き、
本当に必要かどうかを確かめます。

※私達が問い合わせた場所
気仙沼災害ボランティアセンター


●自分達の食料、寝床の確保をする
今回は泥かきや瓦礫撤去などをする予定だったので体力の消耗、汚れ、が予想
されたため最低限の宿を手配することに。何軒かあたったが、被災地の最寄り
だと警察、自衛隊、建設作業員、その他常駐しなければならない機関が貸し
切っていることが多かった。
やっと少し離れた場所にある宿が手配出来た。一泊3750円。
食事は被害の無かった場所にコンビニ、ラーメン店などがいくつかあったので
そこを利用した。コンビニには水をはじめ必要なものが揃っている。
気仙沼ではボランティアセンターから車で25分のところにボランティア用に
テントが設営できる場所を確保しています。


●朝9時までにボランティアセンターに行く
申し込みフォームに必要事項を記入、ボランティア保険には事前に居住する
市町村の社会福祉協議会にて加入する。1000円以内くらいで加入可。
破傷風のワクチンも接種しておくことが好ましい。少しの傷でも感染する
ことがある。私は打ちませんでしたが作業中は軍手の上に耐油のゴム手袋
をして怪我に注意しました。

●当日のリクエストごとに挙手。送迎車で現地まで運んでもらい作業
例)
「瓦礫の撤去、ハードなので男性○名、希望の方居ませんか?」
「家の中の清掃です。男女問いません。○名、希望の方居ませんか?」
活動内容に合わせて必要な道具を担当から借りる。ヘルメット、スコップ、
一輪車、高圧洗浄機、ぞうきん、たわし、ほうき、など必要なものは全て揃う。

個人で用意する【必要と思われる物】
軍手・耐油グローブ、防塵マスク、長袖・長ズボン、活動しやすい靴(長靴・安全靴・釘踏み抜き防止用中敷きのある靴)、帽子、ゴーグル・メガネ(防塵)、タオル、食料、飲料水、保険証
など。

ボランティアの服装はこちら
ワークマン安かったです。建設作業員の方が利用するような道具店が重宝。

※私達が従事した活動
・初日---ボランティアが入るのが二度目の浸水した家屋200坪
(電気有、水道使用可、トイレ無)の家屋内清掃と庭の瓦礫撤去。
人員15名程

二日目---ボランティアが入るのが二度目の浸水した家屋
(電気無、水道使用可、トイレ有)の食器棚清掃と鍋、食器洗い、
大型家具の移動。
人員5名

ボランティアは家屋の骨組みが残っているような場所へ配置されるようです。
崩壊しているようなところへは自衛隊員や建築作業員などプロフェッショナルが入る。

また、迷うようなことがあったら逐一依頼主に指示を仰ぐことが大切です。
自分にはゴミだと思われるような物が大切な思い出の品だということもある
ということでした。
今回も瓦礫の中に沢山のアルバムや写真が混じっていました。
担当者はボランティアセンターに持ち帰りました。
男性は力仕事に従事することが多く、天候によってはかなり体力を消耗する
場合があります。私も家の中の清掃でしたが気温が高かったため防塵マスクと
ゴーグルを付けての作業でけっこうな疲労感でした。
水はこまめに飲む、無理しない、これは重要です。
具合が悪くなったら休憩します。
場所によっては腐敗臭が常に漂います。防塵マスクの下に手ぬぐいを巻いて
おくのも手です。タオルは薄手の建築作業員の方なんかが頭に巻いているような
ものが重宝します。

作業中は一時間に一回の休憩で水分補給、塩分の補給をする。
昼に一時間の休憩を取る。
日が暮れたら街灯も無いので作業が出来ないため午後三時には作業終了し、
送迎車でボランティアセンターに戻る。道具を水洗いして担当部署に戻す。
各班のリーダーは依頼主が今後もボランティアを必要としているのか、
他にどんなことをして欲しいのか、クレームは無いか、などをセンターに伝え、
次回の引き継ぎをする。終了。